2020年6月10日20時頃
母の電話が鳴りました。
「どうしたの!?のりちゃん!落ち着いて!」
母がとても驚いていました。
義姉から兄が脳出血を発症したとの連絡でした。
兄が脳出血を発症し、これから緊急手術が行われるとのことでした。
義姉はすごく動揺して、それだけ母に伝えると泣き崩れてしまったそうです。
付添われていた義姉のお姉さんが電話を代わり病院の名前や経緯を説明してくれました。その時、兄の会社の方も付添っていただいていたそうです。
手術は2時間の予定でしたが、終わったのは24時20分、4時間の手術でした。
明日出血が止まって、血が広がっていなければ手術は成功。
広がっていたら再度手術とのことでした。
6月11日(木)手術成功
出血は止まっており、手術成功の連絡が入りました。
現在はICUに入っており面会不可、月曜日に一般病棟に移るとのこと。
6月12日(金)一般病棟へ
予定より3日早く一般病棟へ移りました。
発声はまだ出来ず、目をキョロキョロさせて意思表示をしている。
右半身に麻痺があり、今後リハビリをしていくとのこと。
この時点でもまだ義姉は兄に会うことは出来ず、医師からの連絡のみで、兄の詳しい様子が分からず不安ばかりでした。
6月15日(月)弟と義姉面会へ
弟と姉が、兄が倒れて初めて面会へ行くことが出来ました。
先生の説明を聞き、二人は兄の顔を見に病室へ行きました。
私に弟から電話が入りました。
兄はベッドに横になっており、二人を見て目を大きく開け、じーっと二人に何かを伝える様に見ていたそうです。「あれは絶対に俺だと分かってた。」と言ってました。
先生から、「右半身に麻痺が残り、車椅子生活になる。言語障害があり今までのように話すことは出来ない。ゆっくり、簡単な言葉で話さないと伝わらない。」との説明だったそうです。
目の前が真っ暗になりました。信じられませんでした。
- もう兄の面白い話が聞けない?
- 子供が大好きな兄はもう子供たちを抱きしめたり、公園に連れて行って走ったりすることが出来ない?
- これから仕事は?家族は?
- 「いざという時は兄がいる」と、頼りにしていたのに。
なによりも、兄がその状況を理解したときの精神状態が心配でなりませんでした。
GWに子供連れて帰ると言われたとき、コロナが心配だからやめるように言いました。その前の正月も帰ると言ってましたが、私たち家族がインフルエンザに罹ってしまい、会えませんでした。
GWの帰省をやめるように言ったことを後悔しています。帰って来てもらえばよかった。楽しい話をいっぱい聞いておけばよかった・・・。
それでも、俄かに先生の言うことを信じれませんでした。きっと大袈裟に言っているだけ、一番悪いケースを言っているだけ。ランニングを10キロもしてた兄が車いすでないと動けず、あんなに話し上手な兄が話すことが困難になるなんて。
諦めてはそこまで、兄の回復を信じよう、我々家族が信じないのは兄に失礼だ。
信じて支えていこうと話し合いました。


発症前の写真です。
コメント
発症した時は何で兄なんだ、兄だけはやめてくれ、と思う日が多かった。だけど、今は生きていてくれただけで良かったと思うようになりました。リハビリしんどいけど完全復活信じて共に頑張ろう!
母です
脳出血の後遺症で思う様に会話出来ない為、スマホで一生懸命単語から学習しています
思う様に意思疎通出来ない事が今、一番辛い事だろうと思います