失語症者向け意思疎通支援者養成講座に当事者として参加しています。

失語症友の会の方から案内していただきました

毎週水曜日に通っている失語症友の会でお世話になっている方から、失語症者向け意思疎通支援者養成講座が実家の近くで開催されるため、当事者として参加のご案内をいただきました。

昨年妹は受講生として養成講座に参加しておりました。

失語症の方の意思疎通を支援するために勉強する講座で、講座の目標は「失語症者の日常生活や支援の在り方を理解し、失語症者との1対1の会話を行えるようになり、日常生活上の外出場面において意思疎通の支援を行えるようになること。」

内容は言語聴覚士の先生方が講師となり、テキストや実際に当事者の方と接して勉強しましす。

当事者の方が来られる日は実際に当事者の方から話を引き出したり、当事者の方に情報を伝えたりする要領を学びました。

兄が参加している講座は6月から10月にかけて9回日曜日に開催しています。

当事者として参加するご案内をいただき、他の方々とまた話す機会が出来ることは失語症の回復にもとてもいいことだと思いました。

参加した日は

いつも兄は友の会でもそうなのですが楽しそうに帰って来ます。

家族以外の失語症に理解のある方々とのコミュニケーションは兄にとって刺激になり、リフレッシュになるようです。

昨日は兄の結婚式をグアムでしたという話を聞きだしてくださったそうです。

家族ではみんな知っていることなのでそのような内容を兄から引き出す機会が思いつかないし、兄のことをあまり知らない方と話す機会は貴重だなと思いました。

現在のコミュニケーション能力はまだまだ正直困難です。

しかしながら、単語レベルではありますが、最近日に日に出てくる言葉が増えてきていると感じています。

発症から2年経過したこともありますが、日々の言語訓練に加えて人との出会いや話す機会が増えてきたことがとても良い影響を与えていると思います。

兄に勇気を与えた言葉

そして講座で兄はこんなことを聞いてきたそうです。

同じく失語症だった方からのお話で

その方は10年前に発症したそうです。兄の話では今は話せるようになっているそうです。

話せるようになって3年とのことだそうです。

7年もの間、話せなかったそうです。言葉を言い換えれば

その方は7年後に話せるようになったんだそうです。

その話を私や父母に帰って話してくれました。

伝える兄も聞く私も、兄からその方のことから話の内容まで理解するのは簡単ではなく忍耐がいりました。

ですが話が伝わったとき、とてもすっきりしたような嬉しそうな表情で、その話は兄を勇気付けるものだったのだと思います。

回復までかかる月日は人それぞれ違うものの諦めないでいれば話せる時はきっと来るんですね。

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