毎年年末年始やGWには兄弟が帰って来てました。
帰ってくると、兄を中心に家族の思い出話で花が咲くのが恒例でした。
兄の会話はテンポがよく、とても面白いので、おなかを抱えて苦しいくらい笑うこともありました。
なので、帰って来るのを毎年とても楽しみにしていました。
コロナ禍での慣れないリモート〇〇
今年は帰省を控えたり、ZOOMなどのツールを使いリモート帰省をする人が多いと思います。
我が家も兄がこのような状況なので、出来れば私が子供を連れて祝いに駆け付けたかったのですが、コロナの影響を鑑み、今年は控えることにしました。
みんなですき焼きで盛り上がってもらおうと、奮発して但馬牛を送っていました。
但馬牛は私の目論見通り、食卓の主役を華々しく飾り、立派に役目を果たし、みんなの胃袋に収まっていったそうです。
私は束の間ライン動画で参加させてもらいました。
「お兄ちゃん正月を家で迎えれてよかったね。」と言葉をかけると泣きそうな表情になったので、「お肉いっぱい食べてね。」と話題をすり替えました。
兄は感情線に触れやすくなっています。
失語症の難しさ
- 「おはよう」「さようなら」などの挨拶
- 自分の名前、家族の名前、人の名前
- 物の名前
分かっているのに声に発する際、脳の中から引っ張り出すことが難しくなってしまいます。
(個人差はあるようです。)
平仮名を見ても発音がわかりません。どこかの国の文字をみているような感覚だと思います。
比較的漢字が伝わりやすいようです。
会話をする際の心がけ
- 単語に区切ってゆっくり話す
- 文字に起こす
- 絵を添える
- 身振り手振りをつける
すると伝わりやすくなります。
頭では分かっているのですが、慣れないLINE動画では一方的に話てしまい、会話を続かせようと焦り、話も早口になってしまいます。動画でも焦らずゆっくり落ち着いて話すことは私の今後の課題です。
こんなときこそ笑いを
リハビリには笑いが大事だそうです。笑いは脳を活性化させるんだとか。
一通りみんなと挨拶を交わして、さようならをするとき、動画の切り方がわからなかったのか、画面の向こうで
「切れてる?切れてない?」と聞こえてきました。
「切れてる?切れてない?」と言われたら、、反射的に体が「切れてな~い!」と人差し指を立て、長洲小力のギャグをしてしまいました。
さむ~!
我ながら、さむいわ~と猛省に入りかけたところ、
兄の「ハハハーッ!」と思わず笑ってしまったような声が聞こえました。
長洲小力の数十年も前のギャクで兄の笑いが取れるなんて!
お笑い芸人って本当すごい!
外は雪が舞い、とても寒い夜でしたが、心はポカポカ温かく、長洲小力に感謝しながら動画を切りました。
来年はもっともっと笑いが絶えない一年になりますように☆
コメント
母です
長男の笑顔を見ると嬉しくて幸せな気持ちになります😊
周りの協力があってここ迄来ました これからは諦めないでリハビリに励んで欲しいと願っています
兄弟愛に涙が出ます。パワーできっと回復されると信じています。我が家がピンチの時、良い事日記で励ましてきました。陰ながら応援しています!
温かいコメントありがとうございます。久美子さまはピンチを、日記に良いことを綴ることで乗り越えたんですね。私はブログに綴ることで少し気持ちが整理出来てきています。書くことは不思議な力があるんですね。
母です
あたたかいコメントありがとうございましたm(_ _)m
とても励みになります!!