脳出血から3週間後

6月29日、今度は母が兄の元へ向かいました。

私が母に託した入院中のお供

デジタルフォトフレームです。

写真と、動画と、音楽を入れられます。

写真

兄が若かった頃からの写真や、結婚式や、子供との写真

会社の方からいただいた写真、などを入れました。

動画

子供との思い出の旅行や、子供を抱っこしている動画を入れました。

音楽

兄が元気になりそうな、ドリカムの「何度でも」や、MONKEY MAJIKの「大丈夫」など、独断と偏見で元気になりそうな曲を入れました。

弟から兄は前川清にはまっていたと聞いたので、

最後に私が唯一知っていた前川清の「ひまわり」も入れました。
少ししんみりする曲だけど、たまには一人で涙するときもあるかな、と思い入れました。

デジタルフォトに細工

リモコンがついていましたが、「ビデオ」「写真」や「音量」など文字が書かれたボタンが何を示しているか分からないかもと思い、見て分かるようシールに絵を描いて貼りました。

そして、リモコンが迷子にならないよう、紐とテープでつなぎました。

時計の機能もついており、タイマーもあったので、時間になったら写真が自動的に流れるようにして、消灯時間には自動で消えるように設定しました。

それから、長めのイヤホンも用意しました。

景気のいい音楽を聴かせよう。

その日、兄の表情はしっかりしていたものの、明らかに元気がなかったそうです。

弟からその日の動画が送られてきました。

動画を見るか、音楽がいいか母と弟が聞いていました。

弟:「音楽?」

兄: 頷く

弟:「写真?」

兄:「ちがう」

母:「動画?〇〇ちゃんか!」←娘の名前

兄: 頷く

母:「〇〇ちゃん見たら泣いちゃうやろ」

弟:「じゃ音楽にしよう!景気のいい曲!」

弟「前川清!」

母「笑っていると、回復早いらしいよ」

そこで送られてきた動画が終わりました。

気になる動画の続き

前川清の「ひまわり」はどちらかと言うと、しんみりする曲です。汗

音楽を聴いてどういう状況になったのか、動画の続きが気になりました。

他の曲は景気のいい曲ばかりセレクトしたのに。。。

帰ってきた母に聞くと、音楽はいまひとつだったとのことでした。

前川清の「ひまわり」がいまひとつだったのではなく、兄を元気づけるという意味でです。

音楽がしんみりしているという理由だけではなく、その時点ですでに兄には音楽自体がしんどかったのかもしれません。

その後、写真を流したら、ずっと見入っていたそうです。

子供の写真になると、やはり涙を流していたそうです。

それからも音楽や動画は見られることはありませんでしたが、

リハビリテーション病院に転院しても、退院するまで、ずっと写真を流していました。

入院のお供にデジタルフォト

面会が限られている中、子供たちや家族の写真、会社の方々の顔が見れるデジタルフォトフレームは入院のお供によかったと思うツールの1つです。

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