書字と発語の練習
書字、発語練習の内容
- 日付
- 名前
- 天気
- 自分の名前
- 家族の名前
自分の名前の名は発語出来ていましたが、姓がまだ出てきません。
「音韻探索」「単語探索」
単語がなかなか出てこないのは、言葉が分からない(または忘れている)のではなく、言葉を引っ張り出せないだけなのです。
私達でもあると思いますが、「あの歌手の名前ってなんだったっけ?」というとき、
言葉を色々と探す「音韻探索」「単語探索」をしている。
それが失語の人はずっとの状態。
絵と文字がセットになっていると言葉が出やすくなります。
出てこないときは、一文字言ってあげると、出やすくなる。(私たちもそうですよね)
情報が一つでも減ってしまうと、(絵もしくは文字のみ)引っ張り出しにくくなる。
発語するためには
脳が指令を出して運動神経に伝え、言葉として発する(アウトプット)という流れで発語が起こる。
しかし、脳出血により、脳の指令を運動神経に伝えるための回路に損傷を受けたため、
訓練をしてアウトプットするための新しい回路を開通させなければなりません。
口腔顔面失行
口腔顔面失行とは
動きを意識させると口腔と顔面の習慣的運動や模倣が出来ない状態。
兄は先日、「コーヒー」を「コーシー」と発音していたそうです。
どういう風に口の中を動かせば「ヒ」という音が出るのか。
「ヒ」という音を出すためには、
舌の動かし方や頬の動かし方、口の動かし方の微妙なさじ加減が必要で、
脳がその微妙なさじ加減の指令を出しているが、アウトプットに問題があり、指令通りに出せない。
兄の場合は特定の音に対してその状況が発生してしまうそうです。
まずは、口の動きを自分でコントロールする訓練。
吹き戻しを使ったリハビリ
鼻から息を吸い、口から吐くというもの。
兄の場合は鼻から吸うという指示に従うことがなかなか出来ませんでした。
鼻と口がこんがらがってしまうようです。
同じように脳梗塞になられた80歳後半のご高齢の方は、言語聴覚士さんの指示通り、鼻から息を吸うのに1年ほどかかったそうです。
(それだけ脳に損傷を受けた方には難しいということなのでしょう。)
自分の顔の動きが見えるように鏡を使って練習したりもするそうです。
始めに鼻で呼吸をする練習からということになりました。
焦らず、じっくり練習して行きましょう!!
(今回の内容は、言語聴覚士さんのおっしゃっている内容を私なりにまとめたものです。送られてきた断片の動画から書き起こしてますので、誤っている部分が含まれているかもしれません。)
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