帰省先での福祉サービス利用について

帰省先でデイサービスを見学しました。

リハビリを家族の負担軽減や本人のリフレッシュのために、居住地でリハビリしたり、実家でリハビリしたりするのは兄だけなのでしょうか。

居住地以外でリハビリをするにはいくつかのハードルが立ちはだかります。

前のブログにも記述しましたが、居住地でお世話になっているケアマネジャーに帰省先でデイサービス等の介護サービスを利用したい旨相談をしました。

そもそも退院時にケアマネージャーさんからも提案を受けておりました。

後日、帰省先の事業所リストを居住地のケアマネジャーより送付いただき、住民票を移す必要なく受けられるので、リストから事業所を選びその事業所へ連絡してください。とのことで、早速近くの事業所に問い合わせました。

事業所のケアマネジャーさんがすぐに来られて、2か所のデイサービスを紹介いただきました。

それ以前に個人的に見学していたデイサービスやデイケアの施設のかたは住民票を移す必要があるとの話だったので、「あれ?移さなくても利用できるんだ。」と安心しました。

1カ所目は私(妹)も着いていきました。

そこは倉庫のような場所で、部屋の周りにトレーニングマシーンがぐるっと囲ってあり、中に机がいくつか並べられていて、そこでマシーンの順番が来るまで脳トレのプリントをする中は殺伐としていました。

説明していただいた理学療法士の方やその他スタッフの方々の印象は良かったのですが、雰囲気を兄が気に入ることが出来ませんでした。

2か所目は私は一緒に行けませんでしたが、付き添った母から聞くには住宅地の中にあり、普通の家の中で狭かったそうです。兄も気に入らなかったみたいです。

居住地で通所していたデイサービスは1日だったこともありますが、そもそもデイサービスとは介護が必要な高齢者が主な対象となっており、童謡を歌ったりするレクリエーションがあります。

また同年代の方が少ない中では他の人と交流すると言われても、なかなか難しいものがありそうです。ましてコロナ禍のため、そもそも交流もあまり出来なくなっており、持て余す時間が多かったようです。

そんな中で一日過ごすことはまだ体力を持て余した若く、少しでも改善を望んでいる兄には退屈で時間が長く思え苦痛だったそうです。

リハビリに意欲的な兄には同年代はいなくてもせめて気に入った施設で気持ちよく過ごして欲しいと思います。

やはり住民票を移す必要がある?

紹介いただいた施設以外に個人的に検索して見学もしていた施設がありました。

そちらもデイサービスなのですが、ショッピングモールの中に1年ほど前に出来た新しい施設でした。

雰囲気もお洒落で周りにトレーニングマシーンがあり、真ん中には大きくて3メートルを超える大きな無垢の一枚板テーブルが置いてあります。

そこの施設は日中はデイサービスとして、夕方はスポーツジムとして利用可能なので、夕方に見学を兼ねて利用してみました。

兄はここの雰囲気を気に入り、「ここがいいね」と言いました。

そこの施設の方に話を伺ったところ、この施設は「地域密着型」なので、住民票を移す必要がある。ということでした。

地域密着型サービスとは

団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来るように構築された地域包括ケアシステム。

要介護者が住み慣れた地域で暮らし続けるために必要と考えられるサービスを、身近な市区町村が提供する仕組みとして2006年に創設されました。

他の公的介護保険サービスと違う点は、介護事業者の指定や監督管理を、都道府県ではなく市区町村が行うことです。そのため、高齢者の数や重度の要介護者比率など、地域の実情に合わせたサービスを提供できます。ただし、市区町村が管轄するわけですから、サービスを利用できるのは原則としてその市区町村に住む人に限られるのです。

このような理由から兄が帰省先で地域密着型サービスを受けるには住民票を移す必要があるということです。

訪問看護とは

看護師が訪問して、その方の病気や障がいに応じた看護を行うことです。健康状態の悪化防止や、回復に向けてお手伝いをします。主治医の指示を受け、病院と同じような医療処置も行います。

看護には以下のようなものがあります。

健康状態の観察、病状悪化の防止・回復、療養生活の相談とアドバイス、リハビリテーション、点滴、注射などの医療処置等。

訪問看護に来てくれる人は、看護の専門職が基本伺いますが、リハビリテーションの専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が伺うこともあります。

兄が利用したいのは後者のリハビリテーションです。

ただし前述のとおり、訪問看護を受けるには主治医の指示を受ける必要があり、主治医より指示書をいただく必要があります。

以前のブログに記載しましたが、帰省先のケアマネジャーさんが指示書を症候性てんかんで救急で受診した病院に掛け合ったのですが、やはり書いてはいただけませんでした。

一旦居住地に帰る

住民票を移すことや主治医の指示書が必要なこと、兄の主治医より処方されている薬も切れることもあり、一旦居住地へ戻ることになりました。

40代で脳卒中になり後遺症を患った方でも、もっと場所を選ぶことなく自由に生き生きとリハビリに励める施設が増えたらいいのになと思います。

↑失語症リハビリを楽しく実践してみました。

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