下肢装具について

兄の気がかりの一つの足の装具について

兄にブログに書く内容について、何か書いて欲しいことある?と聞きました。

兄は失語症なので上手く話せませんが、「くつ、くつ」と言いました。

「装具のこと?」と聞くと「装具、装具」と言いました。

装具について思うところがあるのだと感じ、今回は装具について記載することにしました。

回復期病院で歩行練習に使う長下肢装具と短下肢装具

発症して救急で運ばれる急性期病院から1ヵ月経過後に回復期病院へ移りました。回復期病院とはリハビリテーション病院のことです。

リハビリテーション病院へ移ると歩行のリハビリが始まります。そこで歩行練習の際に使用する長下肢装具の購入を勧められます。

(入院中は歩行練習の時以外は車いすでの移動でした。)

長下肢装具とは太ももから膝、すね、足首、つま先までを固定する装具です。

自分のサイズに合ったものを測定し作っていただくことになります。

長下肢装具は後に太もも部分を取り外し、短下肢装具として膝下からすね、足首、つま先までを固定する装具として、長い期間使うことになります。

病院で作ることを勧められたとき、出来上がるのに数週間かかるとのことで、弟がそれを聞いて「出来上がる頃にはあちこち普通に歩いてるかもしれないよな。」と言っていました。

私は「そんなことにもしもなれば儲けものでしょ。」と早く作ることを勧めました。

実際は長下肢装具を使っていたのはは2カ月ほどで発症から3カ月まででした。
発症から4カ月の頃には膝から上の太もも部分を外し短下肢装具として6カ月後の退院および現在の発症から1年5ヵ月目も使用しています。

兄の装具を使用した歩行はYouTubeで動画を投稿しています。

長下肢装具での歩行練習
長下肢装具が出来上がり装着しているところ

下肢装具のメリット、デメリット

メリット

  • 介助量が減る
    全く不自由がなくなるわけではありませんが、装用することで長く歩行することができ、楽になることが多いです。
  • 尖足(せんそく:つま先が不自然に変形)
    反張膝(はんちょうしつ:膝が後方に押される)
    拘縮(こうしゅく:かたまること)、
    等の望ましくない変化を予防する効果がある。
  • 自己流でない正しい運動が学べる。適切な時期に適切な装具装用が必要。

デメリット

  • 装着の煩わしさ
  • 長期装着により、装具で固定される箇所の筋肉の活性低下や萎縮、装具への依存などの懸念
  • 足部内在筋(足の中に存在している筋肉)の働きを抑制している。
短下肢装具を装着し専用の靴を履いている

装具の見直し時期について

足の装具は色々なタイプがあります。

ひざ下からつま先の手前までを固定するタイプのも。
ふくらはぎは固定せず足首から土踏まずまでを固定するものなどもあります。

徐々に固定する部分を少なくしていき装具の煩わしさから解放されることが兄を含め私たちの目指すところです。

発症から1年経った頃に装具の見直しについてデイサービスでお世話になっている理学療法士さんに義姉へ聞いて欲しいとお願いしました。

結果は「まだこのまま短下肢装具でいいのではないか。」とのことだったようです。

見直し時期の判定は難しいものがあります。

兄は杖を浮かし、短下肢装具でスムーズに綺麗に歩ける状態になっていました。

捻挫防止用サポーターでの歩行練習を始める

実家へ帰ってきていた発症から1年3ヵ月に当たる9月から10月の間、捻挫防止用サポーターというもので歩行の練習を始めました。

使用したサポーターは『ZAMST A2-DX』です。

健側には靴下を二重に履いて調整し普通のスニーカーを履いて練習しました。

最初は不安定な歩き方でしたが、すぐに慣れていきました。

兄も短下肢装具よりも軽装である捻挫防止用サポーターで歩けること、久しぶりのスニーカーで歩けること、前進へ向かっているという実感を感じられることを嬉しそうにしていました。

ずっと練習していたいという感じで熱心に取り組んでいました。

11月に入り自宅へ戻った今も、サポーターで散歩を続けているようです。

捻挫防止用サポーター続けているぞと兄から送られた写メDSC_0913

常に前進!!気を付けて頑張ってね!!

捻挫防止用サポーターでの階段、歩行練習

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コメント

  1. こんばんは。YouTubeから来ました。(^_^)
    主人がお兄さんと同じ症状で、もうすぐ退院してきます。
    外では装具用の靴で歩かれていると思いますが、ご自宅ではどうされてますか?
    病院の理学療法士さんに、両足の高さのバランスをとるために、健側の足に家屋用の靴を履く事をすすめられました。そのようにしようと思いますが、お兄さんはどうされていらっしゃるのかお伺いしたくコメントしました。
    参考までに教えていただけたら有り難いです。

    • やまみんさん、こんばんは。
      もうすぐ退院されるんですね。やまみんさんとご主人は長い病院生活から自宅へ戻られることに期待と不安を持っていらっしゃることと思います。
      室内では健側に靴を履くという方法があるのですね。無知ですいません。初めてしりました。
      兄は室内では装具は外していました。
      実家では足の裏に感覚を入れるために裸足になり足裏をマッサージしてました。また足首の柔軟のためにストレッチングボードに乗るようにもしていました。
      頑張ってください(*^-^*)

      • 返信ありがとうございました!
        本当に不安と期待でいっぱいです。
        結局、室内の靴は主人が却下しました(笑)

        お兄さんは装具は外されているんですね…我が家も迷うところです。PTさんの話では、まだ外して歩くには微妙なところのようです。様子見ですね。

        足裏の刺激大切ですね。私もいろいろ試してみます!

        • 兄も退院して2,3カ月は装具付けていました。冬は寒くなって強張りやすいです。転倒などお体に気を付けてお互い頑張りましょう!

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