私が悩んで頭を抱えていると
今年度、妹である私は子供会の役員に当たっています。
担当は会計です。
年度末に差し掛かり、引継ぎのため会計報告書を作成していました。
子供会役員の会計事務には規定が無く前年に倣って処理していきます。
コロナもあり行事は少ないものの、前年通りでは無い分、悩むこともありました。
報告書を作成していると、
「ん??この費用は何の項目で落とすのか??」と不明な点が出てきました。
前年はその費用は発生しておらず、一昨年の帳簿を見たり、会計報告書を見たり通帳を見たり電卓を叩いたりして頭を抱えていました。
「渉外費」「会費」「祭り」「卒業進級祝い」「雑費」などの項目があります。
そんなに親しくないけど、前年の会計の方に相談しようか・・・ん~と悩んでいると、
兄が覗き込んできました。
私はちょっとややこしい内容だけど、分かるかな?
以前なら兄が近くにいたら私から相談していただろうなと思いながら
「子供会の役員決めのケーキ代、どの項目で落とせばいいか分からなくて悩んでるんだ。」と兄に会計報告書を見せました。兄は頷きながら話を聞き、
報告書をしばし見て「これです。」と「雑費」の項目を指さしました。
「そっかー!雑費かあー!!」と兄の顔を見ました。
兄は、当たり前の顔で「雑費です、雑費です。」と言いました。
私は一昨年の「雑費」の項目の備考に文具と書かれていたので、それにとらわれて頭から雑費は無いと思い込んでいました。
でも他にそれらしい項目も無いので、「そうだよねー、雑費だよねー」と納得しました。
以前のお兄ちゃん、久しぶり~
脳卒中を発症してから、失語症や高次脳機能障害や、片麻痺で
兄一人の買い物を心配したり、リハビリを見たり、兄と妹の関係はどこか以前と立場が逆転していたところがあり、寂しさを覚えていました。
しかし、この時は以前の兄と私に戻ったような嬉しさを覚えました。
失語症で言葉を発することがなかなか出来ないけど、私の話の内容を理解して、項目を選び、当たり前のようにこれだと教えてくれた。
少しずつ、以前の兄に戻りつつある。
些細なことですが、私には嬉しい大事件でした。
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