発症から２年２カ月経った現状（言葉）
毎週水曜日に通っている失語症友の会や
日曜日の失語症者向け意思疎通支援者養成講座に当事者として参加することで
失語症の当事者の方や言語聴覚士さん、失語症について理解のある方と接する機会が増えてきました。
その場で会話する機会が出来たことはもちろんですが、
ずーっと一緒にいる家族とだと話す内容も無くなってしまうのですが、外に出ることで「今日は何したの？」「誰と話したの？」「どんな話をしたの？」と話題が出来ました。
外出して家族以外の方と接した日は兄も表情が和らいでおり、帰ってきて家族に一生懸命話そう伝えようとします。
文章になって言葉が出ました。
先日Youtubeにアップさせていただいた動画にコメントをいただいた内容について兄に聞いてみました。
兄が発症前に懇親会でご一緒したことがあるという内容でした。
「この方は懇親会でご一緒したとコメントいただいているけど、どなたか分かる？」と聞いたら
うん、うんと頷いて「分かる。分かる。」
どういう繋がりの方なんだろうと兄に聞くと
「〇〇さんが連れてきた。」と言いました。
○○さんは兄が会社でお世話になっている方でした。
名前が出て単語では無く、主語と述語のある文章で話したことに驚きました。
「すごい！出たね！」と本当に嬉しくて喜びました。
全然練習していない言葉が突如出てくることも
毎日兄は散歩に一日に何度も出るのですが、最近は突然ゲリラ豪雨に見舞われることが多々あります。
その日も兄が散歩に出掛けて数分後、ザーーーーッと雨が降って来ました。
しばらくして止みましたが、兄はその後も散歩を続けて１時間後くらいに帰って来ました。
帰ってきた兄に「雨に打たれなかった？大丈夫だったの？」と聞くと
「雨宿り」と言いました。
雨宿りという言葉は毎日練習している言語の中に出て来ないのですが、突如練習していない言葉が出てくることがあります。
言葉が出ない時は
先日靴を新調しました。
後日兄と買い物にいったとき、兄は新調した靴では無く以前の靴を履いて来ていました。
車の中で
兄「靴です、あー靴下。」と言います。
私「靴下？靴下が無いの？」
兄「違う違う、ひも」
私「ひも？」
兄「んーーーー、靴下」
私「靴下を買いたいの？」
兄「違う、違う」
このやり取りを目的地に到着する１０分間ほど続けていました。
お店について母が、「紙に書いてみて。」とペンと紙を兄に渡すと。
「靴ひもがほどけていて、結べなかったの！？」と言うと
「そうです。」と言いました。
「ほどける」という言葉が出て来なかったのですが、兄が書いた絵で理解できました。
先日は「美容室」が出て来なくて絵に書いてもらったら上手にハサミの絵を描いてくれました。
それで美容室だと分かりました。
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コメント
このブログやユーチューブを見て励ましの言葉を沢山の方々から頂き、有難うございます！
当事者の母です。
息子はコメントを読んで嬉しそうに返信しています
励みになっている様です
最近は発症前、愛読していた小説家や信長の家来の名前が出たりで、家族はその度に感動しています
もっともっと言葉が出て話せる様になると実感しました。
これからも応援宜しくお願いします！
はじめまして。YouTubeみました！
お兄さん日々進化してますね。
主人も脳出血で右麻痺、失語症、高次脳障害、そして記銘障害もあるようでとても不安です。
8月に倒れて今月から回復期リハビリに転院となり、始まったばかりです。
コロナ禍で週一リモート面会だけなので、どんな様子なのかもわからない。
携帯は操作が覚えはれないので使えないので家族で不安な日々を過ごしてますが、前向きにポジティブな気持ちで家族でフォローしたいと思ってます。お互いコツコツ粘り強く頑張りましょう！応援してます！
のりやまさん、コメントありがとうございます。
コロナ禍でリモート面会だけなんですね。
でもご本人は失語症ですし、話せるわけでもないですしご本人もご家族もお辛いですよね。
是非ご主人を信じてご家族は明るい顔を見せてあましょう！！
ポジティブな気持ちでフォローしてくれるご家族の存在はとても頼もしいですよ(*^-^*)
お互い頑張りましょう！！