失語症の方は話がしたい
沖縄の浦添市で失語症について理解を深めるシンポジウムが行われたそうです。
このニュースの中で、失語症の方がおっしゃってる言葉が心に刺さりました。
- 「失語症はよくなると思って対応してください。」
- 「失語症者は話がしたいんです。」
失語症の方々は話がしたいのです。ですが、伝わらなかったり、相手を困らせてしまうのではないかと思いが躊躇させてしまうことがあります。
本当なら沢山話してみてチャレンジしていく方が、回復が早くなるのでしょう。しかしながら現実はまだまだこの障害に対する理解は進んでおらず、日常生活で積極的に話す機会を失われているように思います。
私も兄が失語症を患って、初めて失語症という障害について知りました。
それまでは失語症という言葉も知りませんでした。
失語症の回復と失語症への理解
失語症は見た目では分かりにくいですが、全国に30万~50万にいると言われています。
決して少なくない人数だと思います。
失語症という障害をもっと多くの方が知って理解が進めば、例えば失語症の方が道で迷い、尋ねられたとき、この人は失語症なのではないだろうかと推測し、じっくり耳を傾けたり、絵などを用いて理解しようと試みることが出来るのではないでしょうか。
そういった日常の一コマが失語症の方に積極的に話しかけていいのだと、喜びと勇気を与え、気持ちを前向きにさせ、回復も早くなるのではないかと思います。
確かに、失語症の方と話すのは難しさはあります。
妹の私でも、分かってあげられないというもどかしさを感じるときがあります。
分かってあげられなくてもいい、耳を傾けてください。
失語症の回復には外出することが有益との記事を読みました。
実際に駅で切符を買ったり、駅員さんに尋ねたり、レストランで自分で注文したりすることが回復につながるそうです。伝わらないかもしれませんが、伝えようと必死になることが回復への近道になります。
外出先ではきっと、失語症について知らない人から、冷たくあしらわれたり、疎ましくされることもあるでしょう。しかしそんな中にも、失語症を知っていて話に耳を傾けてくれる人に出会えたら、もう少し頑張れるのではないでしょうか。
伝わらなかった経験も含め、30万~50万人いると言われる失語症の方々が実体験を積んでいくために、失語症についてもっと広く世間に知っていただけたらと思いました。
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