兄の笑った顔を見るために
脳出血の後遺症のせいで泣くことが多くなった兄の写真は、目が腫れぼったい写真ばかりです。
なんとかして兄を笑わせたい、以前のように明るい笑顔がみたいと思い、
兄が好きだった「ぐっさん」の動画をLINEに添付して送ってみたり、
(見ていなかったそうです。泣)
「笑えよ~」とメッセージを送って、横山たかしさんの画像を添付してみたりしましたが、
反応はいま一つだったそうで、どうしたものかと途方に暮れていました。
兄の笑いを弟に託す
弟が「兄の髪を切りに行く」と言うので、弟に託すことにしました。
すっきり散髪してもらい、杖もなく、しっかり歩いている動画が送られてきました。
しかし、からっとした表情の写真はありませんでした。
ブログに兄のいい顔を載せたいのに。。。いい写真がないなあと思っていたら、
義姉から動画が送られてきました。
子供、家族の力
次男君がパジャマのズボンを胸まであげて、兄の部屋へ入っていく動画でした。(パジャマのズボンだけを着て)
兄は次男君が扉を開けると、(なにそれ?)というように見て、次男君が「ズボンだけ!」と言うと、「ズボンだけ!?」と言って、ニコーッと笑顔になりました。
そして、「誰?」と次男君が自分を指さして兄に問いかけました。
その間7秒ほどでしょうか、兄は考え、沈黙のあと、
「〇〇」←次男君の名前を言いました。
「〇〇ですわ!」「〇〇!」と何度も言ってました。
「そう!正解!!」と次男君と義姉が言いました。
突如現れた救世主に、私は「そうだよね」と涙が出そうになりました。
子供の無邪気な明るさは、兄には一番強力で、何にも代えられないもののようです。
次男君が「また笑わせるよ」と言ってくれてます。
頼もしいです。次男君、次もよろしくね!
落ち込んでいる人を笑わせる力は偉大だよ!!
今、繰り返し子供の名前を練習中だそうす。
子供の笑顔を見て、温かい家族に囲まれていれば、どんな困難も乗り越えられるような気がします。
コメント
母です
泣き晴らした顔で新年を迎えた長男 現実を受け入れるにはまだまだ長い時間が必要なんですね
孫達の笑顔に支えられて乗り切って欲しいと願うばかりです