上肢の自主リハビリと自主リハビリについて思うこと

LINEビデオ通話で自主リハビリの状況を見させてもらいました。

兄は週末、比較的近場に住んでいる弟の家で過ごしています。

7月18日(日)弟の家から私の携帯にLINEビデオ通話が架かりました。

兄が今から自主リハビリするから見て欲しいとのことでした。

前回のブログにも添付させていただいているリハビリメニューを兄はなるべく一人で毎日頑張っているようです。

兄の上肢のリハビリの様子を見せてもらいました。

肩関節のストレッチ

仰向けになり、両手を上げて万歳の格好をします。

その際、肘を曲がらないようにし、出来るだけ耳に近づけることがポイントになります。

自主リハビリメニューを送る前の6月時点で、両手を上げて見せて貰った際に、

麻痺側の右腕を弟に上げてもらったのですが、兄が痛がり、途中までしか上がりませんでした。

今回は自分で麻痺側である右手首を左手で持ち頭の方へ上げていました。

だいぶ楽に上がるようになっていました。

肘が一人では少し曲がってしまうのと、耳に付けることが難しそうで、そこは弟に介助をお願いしました。

万歳のポーズ

肩甲骨のストレッチとして、もう一種類メニューがあります。

両手を後ろで組み、組んだ両手を上へ上げる(肩甲骨の高さ位まで)動作です。

兄は組むことがまだ出来ませんので、健側の手で麻痺側の右手首を持っています。

自力では上げるのが不十分なため、弟に介助をお願いしました。

このとき、胸を張って背中と肘がが曲がらないようにするのがポイントとなります。

だいぶ上に上がっているように感じました。

後ろで両手を組む
組んだ両手を肩甲骨の高さまで上げる

麻痺手である右手を日常動作に参加させること

片麻痺の当人は麻痺手である右手の存在を忘れがちです。

食べるとき、飲むとき、字を書くとき、物を持つとき、

当然、全て健側の手で行うことになります。

その時、いかに麻痺側を参加させるかで、その後の麻痺側の回復に大きく影響してくるようです。

片麻痺YouTuberの方々が今沢山いらっしゃいます。

中には主婦の方もいらっしゃり、兄と同じく右麻痺の方ですが、野菜を切ったりしていました。

その方も、最初は鉛筆でも持てなくても持とうとしてみたり、何かと使えなくても使おうとしてみてくださいと、おっしゃっていました。

食事の際などは、右手をテーブルに置き、出来るようになれば茶碗に添えるなどしていくといいのでしょう。

しかし、右手の存在を本人は忘れてしまいますので、周囲で見ている者の声掛けが必要になります。

そもそも食事は左手で食べないといけないし、食べる時くらいリハビリから解放され、リラックスして食べて欲しいという気持ちもあり、声掛けを躊躇してしまうこともありました。

声をかけると兄は、「あっ!」と思い出し右手をテーブルに置いていました。

兄は良くなるのであれば、努力は惜しまない人です。

リハビリは時に苦しいものですが、未来を信じて

男二人の週末は外食になりがちです。

弟も平日は仕事していますし、兄が来たら、散歩や気分転換に色んな所に連れ出してくれています。

それはひとえに、兄に良くなってもらいたい、その一心からです。

リハビリを頑張ってもすぐに出来るようになるものではありません。

出来ないこともあり、落ち込むこともあるようです。苛立ちを見せることも時にあると家族の者から聞きました。

しかし、リハビリを頑張らないことには前に進むことは出来ません。

落ち込むことを恐れてリハビリを緩めることで、兄にとって何かいいことが起きるのでしょうか。

それでも地道で時には苦しいリハビリと向き合い、少しでも回復に近づけていっているという気持ちが、兄の心の栄養になるのではないかと私は思っています。

可能性が1パーセントでもあるのであれば、その1パーセントを信じて欲しい。

兄には、兄らしく、諦めずに頑張って欲しいです。

弟曰く、兄の自撮りが最近激しさを増しているそうです。(笑)

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